2010年5月15日土曜日

作業療法と手工芸の関係について

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とうとうかみさんもlifehacに目覚め始めました.tomoriです.
掃除とか子どもと遊ぶとか,1週間のスケジュールを作っているようです.

友達から紹介があったが,
厚生労働省医政局長から,
医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について
という通達が4月30日付けであったようである.
各職種の現状を紹介して,チームの連携を深めてください というような趣旨である.

作業療法について以下の説明であった.
2)作業療法の範囲
理学療法士及び作業療法士法第2条第1項の「作業療法」については、同項の「手芸、工作」という文言から、「医療現場において手工芸を行わせること」といった認識が広がっている。
以下に掲げる業務については、理学療法士及び作業療法士法第2条第1項の「作業療法」に含まれるものであることから、作業療法士を積極的に活用することが望まれる。
・ 移動、食事、排泄、入浴等の日常生活活動に関するADL訓練
・ 家事、外出等のIADL訓練
・ 作業耐久性の向上、作業手順の習得、就労環境への適応等の職業関連活動の訓練
・ 福祉用具の使用等に関する訓練
・ 退院後の住環境への適応訓練
・ 発達障害や高次脳機能障害等に対するリハビリテーション

どうやら作業療法=手工芸から脱出できそうです.
ていうか,理学療法士及び作業療法士法 そのものを変えてくれよって感じです.


作業療法士は対象者の生活を支援しています.
手工芸だけで生活を支援できません.
でも,今日の勉強会で,同僚の作業療法士から,
手工芸も上手に使えば有効に機能することを教えてもらいました.

彼はOT開設で田舎の老健へ就職しました.
OT開設だったそうで,OTって何?と言われるところから,
最後は交通安全のお守りを警察署と一緒に地域住民に配布して,新聞やTVでも報道され,
入所者さんのいきいきとした生活を獲得されたそうです.
とにかくメディアを活用して, 家族や地域に知ってもらえるように努力したそうです.
機関誌作業療法にも掲載されています.


手工芸も自分のためだけ作るより,誰かの役に立つように作ることで,
本人のモチベーションが格段にあがることをよく経験します.
それは手工芸が目的ではなく,社会参加が目的だったからではないでしょうか.

前にも社会参加について書きましたが,
社会参加って,ちょっとでも誰かに役にたち,ありがとうっていってもらうこと.

だから,手工芸でも,ADLでも,IADLでも,手の訓練でも手段は何でもいいんです.
それ自体の達成が目的にならないと思います.

社会参加を支援できるようなOTを目指したいなと思う.

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