2010年9月18日土曜日

股関節疾患に対するOT

Clip to Evernote
沖縄出身なので冬が嫌いと思いきや,夏も嫌いなtomoriです.
春と秋が好きです.つまりはわがままなんです.
少し涼しくなってきたので,嬉しいですね.

さて,iPad 6台を全国に送って,データ取りをしています.
ADOCを使うなかでクライエントとのエピソードをメールでいただくのですが,
これから,そのエピソードを少しご紹介していこうと思います.

あるメンバーからです.
「私個人でいえば、とても楽しい時間でした。
股関節疾患をもつ若い方でしたから
そんなに私のイメージと差がないかもしれないと思っていました。
その前に、買い物に行きたいと聞いていたので。
でも、実際ADOCで面接してみて、PTAの活動に参加できなかったから
ずっと気兼ねしてたとか、
一人娘さんと旭山動物園に行く約束をしているから
地元の遊園地に変わったらきっと怒るよね、とか。
これまでも作業に焦点を当てることを意識してきたのに、
とても新鮮な気持ちでした。」

ということでした.
このクライエントは急性期病院に入院中ですが,
急性期でも,ちゃんと話をすればやりたい作業は本人から出てくると思います.

結構,上肢はOT,下肢はPTという考え方が未だに根強いですが
作業に焦点を当てて話しを進めることで,
股関節疾患のクライエントでもやるべき事は沢山見えてきます.
この方だと,PTAの活動について話を深めていってもいいし,
旭山動物園に行くことを目標としてもいい.
旭山動物園にいくことが目標にある場合と,無い場合では,
同じ平行棒内歩行訓練や四頭筋訓練でも本人のモチベーションはだいぶ違うと思います.

クライエントの目標を明確にして,
いかに今の作業に意味づけや価値を吹き込むかが
作業療法の重要な役割だと思っています.

股関節だからPTとか,上肢骨折だからOTとか
疾患ベースで人を観るのは再考が必要だと思います.
人の作業はそんな単純なものじゃないと思います.

0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...