2010年10月15日金曜日

ADOCの目指すところ

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今日職場の帰り実家に帰っているかみさんに電話してて,
「今日何食べようなか〜」と話すと「すき家にすれば」と言われたとです.
もう週5回は牛丼なんです….ちなみにかみさんは実家で焼き肉でした...
もちろん牛丼食べました.tomoriです.

さて,先日ボスとADOCの今後の方向性についてディスカッションしていました.
そこでまた,自分の視野の狭さに気付かされました.

ボクはずっとADOCを用いたOccupation-based practice(OBP)の効果について検証したいと思っていました.本人にとって価値のある作業を実践することは,健康に寄与するという信念からです.

しかしボスは,OBPはOTにとって重要であるのは間違ってないけど,OBP至上主義はダメだときっぱり指摘してくださいました.カナダは協会をあげてコンセンサスをもってやって来たからそれでいいけど,日本は様々な理論や技術の輸入によって独自に発展している背景があるから,OBP至上主義ではコンセンサスが取れないと.

はっ! としました.

忘れていましたが,開発時のコンセプトは確かにそうでした.ADOCは支援方法までカバーするものではありません.あくまで目標設定をクライエントと共有することが目的です.なので,その目標を実現するプロセスは何でもいいんです.つまり,「釣り」が目標となった場合,それを実現する方法として,CIセラピー,mental practice,川平法,ボバース,認知運動療法,OBP,代償的な作業,何でもいいんです.

ADOCにクライエント中心のような特別な理論はありません.iPadの使い方は直感的ですぐ会得できるし,説明書もありません.必要なときにインフォメーションボタンを押せば説明文が出てきます.だれでも使えます.どの治療理論でも適用できます.

個人的にはOBPが好きですが,動物実験もしているので基礎的な訓練も好きです.てか作業の可能化のために基礎的な訓練は必要です.OTはOBPだ!というこだわりは全くありません.

クライエントもセラピストも,みんなちがってみんないい.

ADOCはそこを目指していきたいと思います.

4 件のコメント:

  1. なるほどー
    確かにそうだった。熱くなると視野が狭くなるなあ。
    確かに、ボクはOBP信者だけど他人に共感を強要するのは好きじゃない。

    みんな違ってみんないい。
    難しい。けど、大切だね。

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  2. 視野が狭くなってました。ADOCは一人でも多くのクライエントが意思決定に参加することが目的でした。忘れないようにしましょう。

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  3. すき家マイスターの私からアドバイスです!
    うな丼がマンネリを解決してくれます(笑)

    目標設定を共有することには、目標設定のプロセスを共有することという意味も含まれますよね!ADOCを日々使用していて今まで苦労していたその二つがとてもスムーズに進むことに驚いています。そしてその目標を達成するための介入手段は多ければ多いほどイイですよね!多くのOTが解決するためのスキルは持ち合わせていると思います(手段は多様)。その根本である目標設定(そこの協業)に自信がもてなOTがとても多いのが現状だと思います。その現状を打破する画期的なツールであるといつも感じています。本当の協業をOTが楽しめるようになることで、更なる研鑽意欲も沸いてくるんだと思います。ADOCの使用→協業の楽しさ→更なる研鑽という相乗効果が生まれたらスゴイOTがどんどん増えそうですね!

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  4. 侍さん
    うな丼ですね.ラジャ.
    まさしく侍さんの言う通りです!!
    上手く表現できないのでドラッカーさんの言葉を紹介しているツイートを引用します.
    @DruckerBOT: 知識労働者は生計の資だけの仕事では満足できない。彼らの意欲と自負は、知識人としての専門家のものである。彼らは、知識をもって何事かを成し遂げることを欲する。したがって知識労働者には挑戦の機会を与えることが不可欠である

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