2012年7月2日月曜日

日本型OBPを発信してみました.研修会のまとめ

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講習会の前日,飲み会にて,
壁にぶつかってメガネ壊れ,財布なくしました.tomori です
これもOBPの障壁だと思うようにして,当日を迎えました.


全国各地から,290名くらいの方にご参加いただきましたぁぁぁぁ!.
ありがとうございますーーー!



まず僕が 作業に焦点を当てた実践とは何か?ということで,
理想は理想として,実際的に日本ではどう実践すれば良いのか3つの提案させていただきました.


クライエント中心というよりは,クライエントと協業
作業ができるようにというよりは,作業の意味と目的が達成できるように,
実動作へ介入というよりは,実動作で評価
という流れです.特段,真新しいものはない気もしますが,
OBPを現場で使えるようにするにはどうすればよいか,よく考えた結果こうなりました.


(みんな,勝手にごめん.ちょっとスライド使うよ)

次は琉球OTさんです.

地域のOTの悩みが深刻なこと,OTがOTらしく働けていない現状を伝え,
病院で勤務するOTへ,「意味と目的のない機能訓練はやめていただきたい」と訴えました.


そして,相当の障壁があるなか,琉球さんの実践を紹介です.
結び花,10年おでん,10年そば です.
動画では会場の多くの方が泣いていました.ホント女泣かせです.



次は侍OTさんです.
作業に焦点を当てた実践のために,回復期病棟で僕がしてきたこと
というタイトルで,侍さんの臨床を語ってくれました.
今でこそ苦も無く作業に焦点を当てているが,とにかく最初は本当に苦労した.
その実践や,環境作りのために侍さんの経験はなかなか面白かったです.


・面接前に,CLにOTを理解してもらうための説明のコツ

・OBPに自信を持つためには,まず事例を中心に考えること
・他職種に理解してもらうためのカンファレンスの工夫

などなど.明日から実践できそうな内容でした.



次はメガネOTさんです.
メガネさんは訪問リハの長所と短所について語ったのち
ADOCを使った菊作りの事例と,揉んでくれという事例を通して,
どうやってOBPを展開していったのか,具体的に伝えていました.


実際場面での介入を行うと,ちょっとした工夫で実際にCLが作業ができるようになるし,CLのモチベーションもどんどん上がってくる,
そんな体験が手に取るように分かりやすいプレゼンでした.
てか,とにかく笑いの渦です.僕も講習会で初めて爆笑してしまいました.



最後はイケメン竹林さんです.


まず,意味のない機能訓練は害になる可能性もある,と軽くジャブを入れた上で,
学習のメカニズムと訓練目標を決める意義を脳科学や心理学的観点から説明してくれました.
これまで私たちが話してきた,作業に焦点を当てた実践を裏付けするような内容で,目からウロコでした.
その後,課題指向型訓練の内容の実際.難易度調整や段階づけの実際などを紹介し,Transfer packageです.
あの段階づけはいつもながらすごい分かりやすくて,極め細やか.
同時に,麻痺手を日常生活で使うための戦略として,徹底的な面接.Transfer package
その効果の裏付けと,自分たちの研究結果.自分たちの結果があるのとないのとでは説得力が全然ちがうんですよね.
てか途中,笑いもちょくちょくあって,プレゼンも上手だなぁと思ってみていました.

最後に僕から,来年も気が向いたらやりますー,なんて適当に言って(笑)
日本型OBPを創り,発信していきましょうと,締まらない締めを行いました.

長くなりましたが,以上が概要ってとこです.


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作業に焦点を当てた実践とは何か,まだまだ定義が曖昧です.
ですが,この会を通して,日本型OBPが見えてきたような気がします.

急性期〜回復期初期
 竹林さんの課題指向型訓練やTransfer packageのような介入
回復期中期〜後期
 侍さんが紹介してくれたOTの導入や事例ベースの職場でのOBP展開,
維持期(生活拡大期)
 その流れをメガネさんが言ったように退院直後の訪問でうまくランディングさせ,
 琉球さん,(プレゼンは無かったけど)釧路さんのように通所や入所などの地域OTにつなげていく.

その縦断的な共通言語がADOC+トップダウンの書式なら面白い(笑)
ADOCはパターナリズム〜クライエント中心まで柔軟に使えます.
急性期から維持期まで使えます.


ん〜,これがコンセンサスが取れるOTのカタチかもしれません.
そんな思いで聞いていました.





さてさて,

来てくださった皆さんが,今日から何かを始めていたらこの会は成功です.



来年は,その人たちの報告会なんてどうですか?とか提案されたんですが,
結局,報告会形式だとこれない人は絶対出てくるわけで,
会場に来れなくても,マイノリティのOBP実践者が情報を共有できるシステム作りが重要かと僕は思っています.

ひとりじゃないから〜♫ by AI


そこで,何か試してみた!という方は,ぜひ「みんなのリハプラン」に投稿してください.
そうすれば会場に集まらなくても,全国に点在する人で共有できますよ.
あ,みんなのリハプランは,このブログでまだ紹介していなかったかな.
これも後でちゃんと紹介します

さてさて,
今回の研修会で,もし演者(だれ宛でも)へ質問がありましたら,
下記メールまでお願いします.
adoc.projectあgmail.com あ→@へ変換

最後まで読んでいただき,ありがとうございました.





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