2012年9月20日木曜日

作業療法の新しいカタチ-2

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iPhone 5 を取るか,家族との団欒の時間を取るかで,
後者にしようと思っています tomori です.

さて,第 6 回 日本作業療法研究学会・学術大会の抄録を作成しました.
明後日ですが,もし近隣の方がいらっしゃったら,
僕以外の講演や演題発表もスゴイので,ぜひご参加のほどよろしくお願いいたします.




特別講演I
「作業療法の新しいカタチ -ADOC project の紹介-」

 皆様は「新しい」という単語にどのようなイメージをお持ちでしょうか.辞書では,今までにない,今までと違った,新鮮な,生き生きしている,出来たばかりの,進歩的,という説明がなされています.しかし,今回私がお伝えしたい「新しい」というニュアンスは,これらのいずれも微妙に異なっています.どちらかと言えば「温故知新」の「新」.つまり過去の歴史をよく検証するなかで見出された「新しさ」です.
 海外では,医学モデルからのパラダイムシフトしつつある「新しい」作業療法について語られます.一方,我が国の作業療法は医学モデルのパラダイムの中にあります.そしてこれからも大きく変わることはないでしょう.そのことを負い目に感じている作業療法士も少なくないと思いますが,私は逆に海外の「新しさ」を医学モデルに取り込みつつ,「新しい」日本型作業療法を創造するチャンスでもあると考えています.
 今回は,海外の「新しい」作業療法であるShared decision-making(意思決定の共有),Top-down approach(トップダウンアプローチ),Occupation-based practice(作業に焦点を当てた実践)について,我が国の作業療法実践にどのようにtranslation(解釈)すればよいか,そして臨床研究にどのようにtranslation(転換)すればよいか提案することを試みます.改めて見返すと我ながら大それたタイトルをつけてしまったと後悔の念もありますが,皆様一人ひとりにとって,新しい作業療法のカタチを考えるきっかけになれば幸いです.

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