2013年4月14日日曜日

自分は何ができるのか考えてみた... 

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1年生になったばかりの娘が,「行ってきまーーーす」と靴下を履かずに出ようとするのをみて,かみさんから「あんたそっくり」と言われました tomoriです.というのも,僕もかつて 右にクロックス、左にナイキのサンダルを履いて校舎内をうろついていたことがあるからです(笑)→初心に戻る学界発表


さて,僕もブログやSNSを始めたり,またADOCを思いついてからというもの,いろんな方とお話できる機会が格段に増えました.やはり,すごい方に共通するのは努力家ということです.そして卓越した知識,技術を持っています.すごい方とやりとりさせていただくと,本当に勉強になります.

一方,「先生,ポジティブバカ」と学生から言われたことがある僕でも,すごい方のすごい言動に触れたとき,尊敬の念を感じるとともに,「それに比べて自分は何ができるんだろう」という不安に苛まれることがよくあります.

そう.僕はいろんなことをしていますが,特段その道のトップレベルの知識があるわけでもなく,臨床でクライエントを変えることができるわけでもなく,英語ができるわけでもなく,Macは好きだけど別に詳しくはない... 全て多少はできますよ.でも逆に言えば全て中途半端ということなんです.事実は何もできないし,何もしてない人なんです.

幸いにも,〇〇の人,と言われると,〇〇にはADOCが入るでしょう.ADOC作った人,と僕を表現することはできると思います.でも僕はプログラミングは一文字もわかりませんし,勇気を出して正直に告白すると,ADOCの項目はゼミの学部生が僕の会議中に下案を作りました.小児版のADOCsも特にそうですし(ADOC for school いい感じに作っています),いま新たに作ってる第3弾のADOCもそうです.ADOCシリーズのベースは,全て学部ゼミで作っています.

この際さらに正直に言うならば,僕は臨床で実際に患者さんにADOCで面接したことは2回しかありません.しかも面白いことに,2回とも失敗に終わりました...(笑) そのうち一人はイラストを選んでくれませんでした(笑) ADOCの使い方の質問をされたとき,「こう使うと良いらしいですよ」と,侍OTさん,琉球OTさん,ちびっ子OTさんからの話を参考に,コメントしています(笑).

研究では,200-300名のクライエントやOTを対象にADOCの妥当性や信頼性を検証しています.そして現在,回復期と老健でRCTを進めています.でもここでも正直に言うと,僕はたった一人もデータを取っていません.研究としては企画者がデータを取らないほうが良いというのはありますが,回復期RCTで言えば,侍OTさん,琉球OTさん,メガネOTさんなどに入ってもらって介入プロトコルを作成し,統計はNさんにお願いし,姫や竹林さんにRCTの方法とかの助言をもらって,ブログで協力者を募りました.データの整理は院生のKくんにお願いしています.

で,僕は何ができる人ですか? んーーー,そうだな.グラントとったり,論文書いたり... それもそうなんですが,もっとメタな部分で言うならば,「仲間がやりたいことの実現をお手伝いすること」です.だいたい飲み会で盛り上がってくると聞きます.「で,実現できるかどうかは置いておいて,本当は何がしたいのか?」と.しかも何度も.それは何度も話すというプロセスを経て,語り手の中で整理されていくもんだとかっこいいことを言いたいのですが,単に記憶力が悪いだけか,オヤジ化しているだけなので,勘違いしている方,すみません(笑).

その仲間の思いを実現するために,どうすれば良いか,そんなことを考えたり,それに向けて動いたりするのが得意かもしれません.思い返してみると,仲間の思いの手伝いは,めんどくさがりの僕をモチベートしてくれます.

なので僕の仕事は皆の仕事と言えます.つまり各人の思いを集めたのが,ADOCであり,RCTであり,事例本であり,その他いろんな仕事,全てです.ここポイントなんですが,僕がやりたいプロジェクトというよりは,やりたかったけど出来なかったというみんなの思いを,同じベクトルにあるものを集めたという感じですかね.あ,そうだ.前から言ってましたね.「共創」です.

先日沖縄での打合せ後の飲み会で,ちびっ子OTさんに「tomoriさんは今後ADOC project とかどうしていきたいの?」と聞かれ,「んー,特に無い,皆がADOCを通して自分のやりたいことができればいいなぁ」と答え,その場をしらけさせました(笑).ちびっ子OTさんからすれば,僕からいつもいつも「で,何がしたいの?」と答えさせられているので,「そもそもお前は無いんかい!」と突っ込みたくなったでしょうね(笑).

まあ結論として,僕は何もできないし,何もやりたくない人なんですね.皆がやりたいことができればいいなぁと,この方とこの方がつながるとお互いの思いが実現するかなぁ,こんな物作ればこの間聞いたあの人の悩みが解消されるかなぁとか,といつも飲みながらぼんやりと考えている人間です.一人で何か始めることもできません.人と一緒に何かすることで,その人が輝けるような,アンパンマンで言えばバイキンマンのような役回りでしょうね.どおりで表舞台に違和感を感じるわけだ(笑) そうか.僕はバイキンマンか.

このブログを見てくださっている方々,これらかも僕とつるんでください.そして僕らのプロジェクトに興味のある方は,どうぞお気軽にご連絡ください.

なんかよくわからない文章ですが,最後まで読んでくださりありがとうございました.



以下,バイキンtomori を創ってくれた本です.

7つの習慣―成功には原則があった!
僕の人生を変えてくれた本です.この本の4,5,6の習慣を知ってから,僕はバイキンマンになったんでしょう(笑).いろんな本を読むより,これ1冊で十分な気がします.

はじめての編集 [単行本]
この本の,”編集者は,何にもできないけど,何でも出来る人”という言葉に救われました.僕は何もできないけど,確かに僕の仲間が集まれば何でもできそうな気がする(笑)素晴らしい仲間たちです.

秋元康の仕事学 ( )
AKB,とんねるず,おニャン子くらぶ(笑),あと美空ひばりさんの「川の流れのように」の作詞など,長年にわたって数々のヒットを生み出している秋元さんが普段意識していることがわかります.”記憶に残る幕の内弁当はない”,という言葉が好きです(笑) 

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