2014年12月3日水曜日

人の生活の数だけ,作業療法の形がある

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OBP研修会では,あんなに沢山の参加者をあおっておいて,ここ3日全く仕事のやる気がでないtomoriです(笑)燃え尽きたかもしれません(笑)



さて,先日というか,だいぶ前ですが,齋藤さんが医学書院の週間医学会新聞でインタビューを受けました.僕は野次馬としてそばで観てましたが,その時の彼の言葉がかっこ良くてね〜(笑) 

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――クライエントの主体性を引き出すにはどうしたらよいのでしょうか。

齋藤 これをすればクライエントが変わるという決まった答えはありません。ですが,心や身体,環境などを含めた総合的なリーズニングをきちんと行い,クライエントが目標志向的になれるような目標や課題を設定することが大切だと思います。僕たちの手を離れてからが,本当の意味での生活のスタートです。“やってあげる”支援だけでは,表面的には能力が向上したように見えても,そこに主体性が伴っていないという状態に陥る可能性があります。

――そうなると,自宅や施設に戻った途端,作業をやめてしまう場合もあるのではないですか。

齋藤 その通りです。だからこそ僕たちは,単に退院時能力を目標に支援を行うのではなく,退院後に,クライエントが自らの力で生活をより良く変えていけるような支援を入院中から心掛ける必要があります。つまり,単に最大能力が向上するだけでは不十分で,クライエントが障害のある「新しい身体」で,自分の大切な作業を遂行しながら生活できるという体験や解釈の蓄積が大切だと思っています。

――その体験が,その後の生活での作業の実践につながるわけですね。

齋藤 極端なことを言えば,「先生と一緒に練習しているときよりも,退院してからのほうが良くなったよ」と言われるのが一番うれしいです。逆に,「先生と練習していたときは楽しかった」と言われるのが一番ショックですね。退院後のクライエントの生活を考えるのであれば,「もういなくても大丈夫」と言われることが自分の支援の成果だと思えないといけないのです。

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クライエントに「ありがとう」と言われるのと,「先生と一緒の時が楽しかった」というのは,一応感謝という観点は同じかもしれませんが,依存度の観点では大きく異なります.しかも齋藤さんはショックだと(笑) もういなくても大丈夫と思うことに満足出来る人ってそうそういないと思いますが.それが本当のクライエント中心の支援だと思います.

でもうちの仲間は皆この考えかたです.自己顕示欲が強いわけでもなく,単にクライエントのことを考えて動く... クライエント自分自身で健康になれる,と信じてます.


最後まで読んで下さりありがとうございました.

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