2014年12月29日月曜日

僕が宮古島に帰る理由

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娘から見た,tomoriです(笑)




さて,突然ですが,今年度一杯で大学を辞め,故郷の宮古島で再出発する予定です.色々考えましたが,基本的にはしばらくフリーです.以下のスライドは最終講義で使用したものです.


もちろん印税などがあるわけではないですよ(笑)ADOCのわずかな収益は改修費用やみんなのリハプランの運用費にまわしてもらっていますので.僕の収入はゼロかもしれません(笑).バカなやつと思われるかもしれませんが,全くその通りです(笑)

僕は作業療法士になって10年余.バカにされ,後ろ指をさされて生きてきました.見栄もなにもありません.そして,これからもそんな生き方しかできません...








なぜ辞めるのか? 答えは.僕にしかできないことをやるためです.

人の役割は2つあります.1つは家族の中の役割.もう一つは社会の中の役割です.

家族の中の役割として,僕はtomori家の長男であり,我が家の父親でもあります.これだけは,世界中で僕にしかつとまらない唯一無二の役割です.今まで本当に好き勝手生きてきたので,人生の折り返しを過ぎた今,育ててくれた人たちや,自分の子どもの成長を考えて生きていこうと思っています.

僕の好きなマザー・テレサの名言です.

(世界平和のために何をしたらいいのかと聞かれて)
帰って家族を大切にしてあげて下さい




そして社会の中での役割.まず作業療法士としての役割ですが,2010年にADOCを開発してから5年間,沢山の夢を叶えることができました.本当は,ADOC開発の直前は業績ゼロのどん底でした.一時期,教員を辞めよう思っていたのですが,師匠である,東先生,長谷先生,沖田先生,竹倉先生,その他大勢の方の支えもあり,どうにか踏ん張れることができました.本当に,感謝申し上げます.




しかし,ADOCがあっても,僕一人では何もできなかったでしょう.僕が沢山の夢を叶えることができたのは,仲間がいてくれたからです.



仲間と一緒に夢を叶えていくことほど,人生でワクワクするものはない.心からそう思います.そして,中塚さんからはこんなご意見もいただきました.僕らとの関わりの中で,作業療法って楽しい!と実感できた方がいたら,僕らも幸せです.



逆に,あれだけ作業療法を盛り上げていこう!!と旗振りをしてんのに,お前辞めんのかよって思う方もいるかもしれません(笑) でも僕から言わせてもらえれば,信頼できる仲間がいるからこそ,僕も安心して新しいことにチャレンジできるんです.そもそも自分がいないといけないと本人が思ったり,この人がいないといけないと周りが思う状況っておかしいかもしれません.誰がやっても上手く回るシステムを作るべきです.そう思って今年は澤田さんを中心に学会を立ち上げることもできました.


また,僕は今の大学教員というポジションで大きく成長させていただきました.そして,このワクワクする機会は,僕だけが独り占めしてしまってはいけない,どなたかに譲るべきだ,とも思いました.もちろん,自分を成長させていただいた恩返しとして,大学をさらに発展させていく,という役割もあります.それが出来ないことは非常に心苦しく思いますが,僕の代わりに,僕が関わった249名の学生・卒業生から新たな芽が出ることを期待しています.

でも僕が最終講義で学生へ伝えたかったことは,この3つです.一度きりの人生です.ヨガでも世界一周でも何でもいいんですよ.自分が本当の本当にやりたかったこと,自分の夢を叶えて下さい.







さて,宮古島に帰ってからなにするの?とよく聞かれます.申し訳ございません.正直決まっていません... 気持ちは的には宮古島に貢献したいと思っているのですが,今宮古島にどんな重要課題(イシュー)があって,自分がどの部分に貢献できるのか現段階では分かりません.帰ってからイシューを見つけたいと思います.

幸いにも,フラフラしている僕を雇ってもいいという施設があるので,当面はお世話になろうかと思っています.理事長は,「宮古島のリハビリテーションのためにあんたを雇うよ」,「とりあえず帰ってくれば自ずと課題は見えてくる」とおっしゃってくれました.ホントありがたいです.

また,ADOC-Sを一緒に創った仲間知穂さんと宮古島や沖縄本島で巡回相談を始めようと思っています.どういうカタチで実現するかまだ分かりませんが,これまた幸いなことに僕の小学校の頃の先生にお声掛けいただいているので,このチャンスを何とか活かせればと思います.


リバース・イノベーションってご存知でしょうか? 
リバース・イノベーションとは、新興国市場向けに開発を行った商品を、先進国でも展開し、グローバル市場のシェアを拡大する戦略のことです。これまでのグローカリゼーションが、先進国で製品開発を行い、その商品をマイナーチェンジした廉価版を新興国向けに投入してきたのに対し、リバース・イノベーションでは、新興国市場に合った商品を一から生み出す「イノベーション」を行い、その商品をリバース(逆戻り=逆流)させ、先進国に投入するのです。(引用先

ここにいると書類やらシステムやらにしばられ全然進まない.そう考えると,宮古島のほうが色々とできる可能性を秘めているのです.なので僕は仕事の面でも「あえて」帰ることを選択しました.宮古島からリバース・イノベーションができるよう頑張ります.




あと,今のところ僕にしか出来ない役割は,ADOCの開発です.研究者としての役割は継続します.ADOC-Hの開発もあります.そして今進めているのは,ニュージーランドとの共同研究です.ADOCの欧州バージョンの開発です.2週に1度ほどテレビ電話でやりとりをしています.先方の共同研究者がホントにいい人で,彼の多大な協力もあり,1月から世界各国のOTさんにWebによるアンケート調査を始める予定です.英語が堪能な姫に手伝ってもらっていますが,英語が出来ないのにプロジェクトがこんなに早く進むって,自分でもびっくりしています(笑)このスピード感がたまらないですよね.また,こういう仕事は場所にあまり左右されないので,宮古島でも十分できるかなと思っています.宮古島からグローバルな仕事ができるようになりたいと思っています.







tomori kounosuke.さらなる成長を目指して,次の冒険をしたいと思います.これからも変わらぬご指導,ご支援のほど,よろしくお願いいたします! 最後まで読んで下さりありがとうございました.






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