2016年10月15日土曜日

僕らはなぜ「作業で語るマネジメント」を書いたのか?

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次女が「公園に連れてってー」とわめいているので車を出したとたん,次は「パパはしゃいで〜」というのでテンション上げてみたのですが,よくよく話を聞いていくと,「急いで」と「はしゃいで」を間違えていたようです.tomori家です.




遅くなりましたが,ようやく作業で結ぶマネジメント(通称マネジメント本)が出ました.9月の札幌学会でのお披露目で,お陰様で販売数1位をいただきました.Amazonでも,作業療法部門1位でした.ありがとうございます.


この本ですが,企画したのは約2年前ですね.WFOTのときかな.みんなで話してて,僕以外はその部署のトップなんですが,やっぱ皆さん結構な辛酸を嘗めてるんですよ.その時,僕は白鳥をイメージしました.ちょうど講演とかで呼ばれる時期でもあったし,人から見える水上の部分は優雅に見えるかもしれないけど,水中では物凄いバタ足してんじゃんって(笑) そうです,彼らは必死こいてやって今の環境を作り上げていました.そして周りの皆さんもその最中でした.じゃこれを次作のテーマにしようではないか!と,みなとみらいのクィーンズスクエアでビール飲みながらみんなで話してたんですよね.

つまり,軌道に乗ってからの成功事例だけでなく,軌道に乗るまでのプロセスを共有したかったんです.事例本で理想を示しつつ,マネジメント本ではそれまでの道筋も共有したかったんです.

事例本がエレガントな本なら,マネジメント本は泥臭い本です.著者たちのリアルが赤裸々に描かれていますが,書いてある方法を「そのまま」マネしてもうまくいかないかもしれません.何をどう考えてそれをしたのか,という目的や理由を読み取って,ぜひみなさまの環境に合わせてアレンジしていただければと思います.

本を読むメリットは,その道のエキスパートが長い期間かけて得た経験が,ぎゅっと圧縮されて,その美味しいところを短期間で学ぶことができるからです.ぜひ,著者らが数年かけて実践できるようになったことを,読者の皆さんはその半分で出来るようになり,その空いた期間で新しい何かを生み出し,作業療法を前進させてください.その「スペース」を作るために,僕らは「作業で語るマネジメント」を書きました.


最後まで読んでくださりありがとうございました.

マネジメント本の目次はこちらから



2 件のコメント:

  1. 中川です。マネジメント本読ませてもらっています。いつかお尋ねした通り、マネジメント本の執筆動機を知りたかったのです。よーく分かりました。スッキリしたばかりか、執筆陣の意気込みに心揺さぶられています。
    近頃、みなさんの仕事の一部をチラ見するなかで、作業療法の魅力を再認識し、この仕事を以前よりも好きになっている自分がいます。作業療法って面白いぞ―と説得力を持って伝える側に立てるよう頑張ります‼
    今後ともよろしくお願いします。

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    1. コメントありがとうございます〜。中川さんも多方面で活躍されていて、大変だと思うのですが。。。 頑張っていきましょうね〜

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